美点を発見する

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学長:引きこもり家族支援というテーマです。

私は以前から「満月の法則」と言って、三日月を見ても満月だということを押し通していくことを言っていました。

 

満月で見るというのを「美点発見」で見るという、美点発見の本も間もなく出ます。

やりとりをしているのはお母さんが多いのですが、その中で変化をしていくというのです。

 

今、世界的に大活躍している大谷翔平さんっているでしょ。

お金は一千数百億もらう。まだ二十代で大喝采を浴びています。

ある時テレビで観たのですが、彼は何年もニューヨークに行っていても夜の街に出たことは一回もないというのです。

何にもわからないと。自分の寝泊まりしている部屋と、練習場を行ったり来たりしているだけで、街のことは全然わからないと。

 

これはかなり究極の話ですが、わかりやすいので、この話からしたいと思います。

 

親や誰かがニューヨークに行って、大谷翔平のところに行っても、本人は何があるかわからない。

店も何も行った事がない。何にもニューヨークのことを知らない。

そこを見たら引きこもりでしょ。

部屋に引きこもって、練習場に引きこもって、球を投げてバットを振ることしか知らない。

 

あんなに球を投げて何の意味があるんだ、原始人じゃあるまいし。あんな棒を振り回して何の意味があるんだ。

全くダメな子だ。話にならない。普通の常識もわからない。どこに何があるのか。

ダメな子だ、ダメな子だ。普通の常識的なことくらい覚えなさいよ。棒ばっかり振ってないで。

 

そういう見方しかできないと、そういう見え方しかしない。

そうするとダメな子になっちゃう。

 

ところが、あの年齢からすると、世界的に最もお金を稼げれて、世界が認め、世界から尊敬される日本の誇りになりました。

 

日本人全体が素晴らしい人に見えてくる。

あの青年の一人の力で。

 

部屋から練習場に行って、球を投げてバットを振っているだけなのです。それしか知らない。

わかりますか皆さん?

美点発見というのはそういうことなのです。

汚点ばっかりを見ているのではなくて、美点を見ていく。

だから発見なのです。

 

こうしなさい、三日月をまん丸にしなさいって、ほとんどの人は世間的な常識を元にして、何かの教えを元にして、三日月を見て、こんなにかけているじゃないかって、ダメだね、丸くなりなさいよって。

お月さんなんだから。月がそんな形をしているわけないじゃない。

丸くなりなさい、丸くなりなさいってお尻を叩いている。

 

子供から見ると全然認められてない。

自分の好きなことをやっているのに、全然認められない。

欠点ばかり見られる。

 

親だから、思っただけでテレパシーで通じるのです。

何を考えてるかは口に出さなくても。態度に出さなくても。

 

美点発見というのは褒めるのとも違う。ただ一人で子供の美点を書いているだけで、一日100個でも書いているうちに。

 

1日3000個書いて家族中が全部変わった、断絶していた息子ともすごく仲良くなったという人がいました。

 

お母さんがやっていただけなのに。

凄い世界です。

 

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