〜佐藤康行著書 真我2「幸せの法則」より〜
私の言葉で「先変力」というものがある。
例えば、私がお茶を飲もうと思って、テーブルの上にある茶碗に手を伸ばそうとする。
ところが、途中で気が変わり、ペンを持つこともある。
途中で心を変えたから、ペンを持ったわけだ。
仮にあなたが、一流の占い師に運命を見てもらい、「悪い星の元に生まれたからあなたは一生運が悪い」などと言告されたとする。
こういう場合でも、自分の力で改善する方向に持っていくことができるのだ。
だから、心の仕組みを本当に理解したときに、そういった迷信的なことは全部超越できるのである。まったく問題ではなくなってしまう。
「真我」つまり本当の自分に目覚めれば、普段私たちが捉えていることは、どんなことでも全体の中のほんの一側面であることに気づくのである。
本当は全部自分の中にあるのだ。
自分の中に黄金の山があるのに、それに目覚めようとしないで、占いに頼りたがるのはもう問題外としか言いようがない。
そのようなものは、もう卒業しなければならない。
姓名判断によって名前を変える、あるいは現在住んでいる土地の相が悪いからといって引っ越す。
これは、その時の自分にとって必要と思うのならば、変えるのは自由だ。
姓名を変えるのも親や先祖ともめない限り構わないと思う。
それで、よい暗示がかかるのならば、それで結構だ。
しかし、その前にもっとやるべきことがあるのではないか。
自分で自分をどう捉えているのか。本当の自分に気づいているのか。
これ以上ない素晴らしい自分、つまり「真我」を自覚しているかどうかが問題なのである。
外から入ってきた情報によって、何が悪いとか何が良いとか判断する前に、自分自身の心の奥にある「真我」に問い正していくことが重要なのである。