学長:相手は三日月しか出していない。本当は丸いのに、まん丸は出てないわけです。
それを見た時に「あなたは三日月しか出してないけど、あなたはまん丸なんだよ。月はまん丸なんだよ。」って言う。
これを被せと言う。
なぜなら自分で作った満月を、相手にまん丸なんだよって言っている。
だから、その場でまん丸を証明していく。
そしたら、本当だ本当だ、自分にはこんな力があった、こんな能力があったんだ。
こんな人を愛する力があったんだって、相手に気づいていただく。
そうすると、自分の中で気づいたんだから、相手に気付かされたのではないのですから。
すごく微妙ですが、これができたら天才です。
例えば、褒めると美点発見の違いで話しましょう。
褒めると言うのは、あなたこんなに立派だねって、自分がその人を認めた分しか言っていない。
本当はもっともっと素晴らしい面がいっぱいあるのに。
だから、美点発見というのは一人でできるのです。
相手の美点発見を100個くらい書いて、そうするとそれだけで相手に通じていくはずなのです。
書いているだけで。
褒める前に伝わっている。そして一人でできるわけです。
褒めるというのは、上下関係があったり、打算があったりいろいろするでしょ。
この美点発見は、上下関係とか、そういうものはないです。
子供でも大社長の美点発見ができるわけ。子供が大社長に向かって「立派にやってるな。」なんて言ったらおかしいでしょ。
そういうことです。
元々満月だから、その満月をちゃんと自覚できれば良いわけです。
大体、自分が三日月を見て三日月なのに満月だよと言っているのは、相手は三日月しか出していないという前提になっているわけです。
上からまさに被せている。
自分が偉くなって相手を下に見ている証拠です。
わかる人にはわかるんです。
満月被せにならないようにというのはそういうい意味です。
満月に向かって満月に被せる。
あなたは人間でしょ。あなたに人間だ人間だって、黙ってても人間だよってなっちゃうでしょ。そんなこと言われなくても。
今までサルとでも思ってたのかってなっちゃうでしょ。
最初から誰に認められようが認められまいが人間なのです。
誰もわかってくれなくても、人間であり男であり、あなたなのです。