質問者:カウンセリングはどのようなような人に必要なのですか?
学長:今、自分で自分の心をコントロールできない、自由にできない人は、人の助けが必要です。
足の不自由な人は、杖(つえ)が必要だったり、誰かの手が必要だったりします。
それと同じく、心が不自由な人は、カウンセリングがその人の杖(つえ)の役割になったり、時には車椅子になってあげたり、時には手を貸してあげて、転んでいたら立たせてあげる、そういう役目なのです。それの心版です。
質問者:トラウマについて教えてください。
学長:事実上、心に傷はつかないんだけど、自分がそういうものを背負って持ってると思ってたら、それを心の傷と言ってるんです。
「あいつにこうやって騙された」
「こんな嘘言われた」など、
しばらくそのことで、悩んで恨んで怒ってたというのを、ずっとそれを何年ももっていて、それが固定化されて完全に動かないものになると、それがトラウマになります。
それが改善していったらトラウマが消えていく。
真我に目覚めることでトラウマが消えていくのです。究極の治し方です。
忘れ去られるだけではなくて、潜在意識というのは、特に強烈な思い出は、その時忘れていても、実は中に残っていたりする場合があるわけです。
それをトラウマって言うのだけど、それを全部「自分を育ててくれた」「自分を鍛えてくれた」「愛だった」という捉え方に変わればトラウマは消えていきます。
私の本に「過去を変える」というのがありますが、過去は変えられるのです。
なぜならば、過去あった事実そのものは変わらないけど、事実の捉え方は、変わることができるということです。
質問者:自ら捉え方を変えようと努力したり、アファーメーションで強く自分に言い聞かせるということについて教えてください。
学長:基本的にそのやり方では、なかなか変わらないということです。
もっと根っこから掘り起こすように変えることが大事です。上からバアっと、かぶせるようにやったら変わらない。
「俺はいい顔だ、いい顔だ」って言ってても顔はあんまり変わらない。
でも、顔つきは変わってくることはあるわけ。
心が優しくなって、愛の人になっていったら、心も顔つきも変わってくるのです。
質問者:瞑想の大切さについて教えてください。
学長:過去の偉人、聖人、大成功者は、ある程度共通して、瞑想の習慣がある方が多いです。
瞑想で心を静め、心を落ち着かせ、そして物事をクリアに見る。透明に見ていく、そして正しい判断をしていく。
その正しい判断で、その会社なり、人生が決まってくるのです。
それを暴れる心で判断したら、荒い波の心が現れ、現象面も色々な問題が起こるでしょう。
ですから、瞑想することによって、物事の本質を見れる目を養うことができるのです。