※「佐藤康行の引きこもり支援」セミナーでの質疑応答より
学長:あなたが美点発見をするようになり、まず夫婦関係が変わってきたということですね。
その夫婦関係が息子に乗り移ったわけです。
息子が変化しているのを認めていったら、今度は夫婦関係もさらに良くなる。
反射鏡なわけです。ご自身が変わって、夫婦が変わって、息子が変わってそして、それが息子の変化したのが反射鏡になって変わっていく。
だから絵に描いたようになっています。
反射鏡は普通の鏡じゃないのです。
満月の鏡なのです。
三日月を見て満月の反射鏡になる。
すると、本当に丸くなってくる。家庭内が丸くなってくる。
「丸く収まる」って言いますが、本当に順調に丸く収まっていく。
ただ、一つ気になったのは、前のお子さんが大変な時の印象があるから、どうしても美点探しでなく、欠点探しになるのがチラッ、チラッと見えていることです。
その部分が、それを放っておくと大きくなる可能性がある。
やっぱり自分はだめだ私はダメだと。
ということが反射鏡になってくる。
とにかく、三日月を見ても満月鏡で返していく。
それをわかりやすくしたのが美点発見なのです。
質問者2:夫婦で子供の美点発見をやっているのですが、毎日続けていくことで変化を感じています。
ただ、美点発見をしていると、大事だとは頭でわかるのですが、どうしても後ろ向きな気もちが出てくることがあります。
学長:後ろ向きな心が出てきた時は、ゴミ箱の用紙を用意してください。
そして、ゴミ箱にその後ろ向きな心を出してから美点発見をしてください。
ゴミ箱に書く時は遠慮しなくていいのです。
思いっきり書く。そして、もう出ないなとなった時に、美点発見を書くのです。
自分の中にゴミで蓋をしているのです。
そのその奥の相手の美点を見ようとしても、なかなかそれが邪魔をして見れないということがあります。
お子さんは順調だと思いますが、ご夫婦でお子さんの美点発見をしているのは素晴らしと思います。
質問者3:子供がYSこころのクリニックで統合失調が完全に寛解しました。しかし、まだ仕事はできない状況で、どのように接すれば良いでしょうか?
学長:以前、こころのクリニックで寛解しましたね。その時のことを思い出してください。
その時を思い出して、どのように家庭環境が変わったのかを思い出して、それが変化してお子さんがどんどん良くなったのだと思います。
そこをもう一度思い出して再現をするのです。意識的にできますから、無意識でできることを意識的にすればいいのです。
私が今お話を聞いている限りでは至って普通のお子さんです。それを病気的に見たら、自分もそうだのかなって見てしまいます。
病気を探すのか、健康を探すのか。暗い心を探すのか、明るい心を探すのか。
同時にくるようなこともあります。
暗いことと明るいこと。
どちらに焦点を当てるのかによって、とにかく心は変わります。
それが普通にできるようになったら、明るく元気にいつも変わってきます。
運命が大好転してきます。
そういう方向が見えます。明かりが見えます。